避難所はバイタンリングの最大の用途と考えて居ります。
1.準備保管時には極めて狭いスペースに多くの数を保管できます。
(従って急に使用場所が変わっても移送は簡単です。)
2.使用後貯まったゴミに全く接触せずに簡単に結束出来ます。
(多くの避難所マニュアルではゴミを廃棄する時には内容物に接触しないように指導しています。)
3.避難期間中にゴミ袋を交換する事は多いですが、バイタンリングのゴミ袋の結束廃棄は従来仕様(段ボール箱にポリ袋)に比べて格段に容易で短時間です、避難所で多くのゴミ袋の交換をするのに要するマンアワーを大幅に短縮出来ます。
4.ゴミを結束して廃棄した後にはバイタンリング本体(プラスチックリング)が残り、繰り返し使用する事が可能です。
(一般的な段ボール使用では大量の段ボールが廃棄物として残ります。)
最近上市しましたシュリンカーを使用して袋のセットを以前より容易にする事ができました。
伝統的な避難所のゴミ箱は段ボール箱にポリ袋をセットして使います。段ボール箱の組み立てポリ袋のセット後、ポリ袋の四隅を持って手で縛る結束します。
バイタンリングのポリ袋セットはシュリンカーの採用によって以前より格段に容易に成りました。更に結束の部分は従来法に比較しますと大幅な時間短縮に成ります上内容物に全く接触なく結束が可能です。
バイタンリングの固定を固定バンドと固定治具で実施しますと固定治具に結束用の紐を最初にセットしておく機能を持たせた
1,使用前の保管時、
バイタンリング30本は60cmx60cmx10cmの箱に収納可能
段ポリの場合90cmx40cm x1.5cmの段ボール箱が30個=90cmx40cmx45cm
体積的には段ポリはバイタンリングの4.5倍の保管スペースを必要とします。
2.初期のゴミ箱の組み立て
バイタンリングはプラスチックのベルトをリング状にします、作業としては両端をバンドで止めます、そこにポリ袋をはめてリングを拡張して固定します。これを固定治具に差し込んでセット完了です。固定治具の事前準備は必要ですが、比較的軽作業です。 段ポリはダンボール箱を組み立てて、ポリ袋をはめて四周を折り返してポリ袋がダンボール箱から外れないようにします。
3.配置
バイタンリングは固定治具などを準備する必要は有りますがこれがあれば、壁面に配置できます、上下二段ないし三段のセットが可能です。 段ポリの場合は平置きのみで通路を確保する必要も有ります。ただし壁面以外の部屋の中央部にも配置可能です。バイタンリングでもスタンドを使えば部屋の中央に配置は可能です。
4.使用
両者ともゴミの投入は同じですが、箱が一杯に成った時の処理が異なります。バイタンリングの場合はリングの下に紐をかけて絞るだけで結束完了しかも内容物に触れる機会はとても低い、紐を絞る時点で袋の中の余分な空気も排出されます。
段ポリの場合は箱の四周からポリ袋を外して、これを箱から取り出します、その後袋の両端を持って結びます、この時なかの余分な空気を抜く作業は必須ですし、しかも内容物に触れないように作業する必要が有ります。出てくるポリ袋に入ったゴミは両者同じです。
5.継続使用
バイタンリングはリングに袋をセットして固定治具に嵌めます、段ポリはポリ袋をはめる。両者作業的に大差はありません。
6.使用終了時
バイタンリングはポリ袋を外すとただのプラスチックリングです、バンドを外してベルト状にして元の収納箱に収納して使用終了です。 段ポリもポリ袋を外して箱を畳めば使用は終わりますが、段ボール箱は廃棄物として残ります。上質な材質のダンボール箱を使用しても材質の湿度による劣化や使用時の汚染などを考えますと、廃棄せざるを得ないと考えます。
7.次回の使用
バイタンリングは5年以上の繰り返し使用は可能です(場合によって部品交換は必要です)
段ポリの場合は毎回段ボールの購入は必要です。
8.経済的考察
バイタンリングは初期費用は段ポリよりは高めです、ただしこれも段ポリをどの程度の頻度で使うかによって変わってきます。年間に五回以上の使用があれば単年度でもバイタンリングの初期費用は、有利に成ります。
更に使用上のマンアワー資材購入作業のマンアワー廃棄物処理のマンアワーを考慮しますと、バイタンリングは大幅なコストカットに貢献できるでしょう。 バイタンリングは乗用車一台に300本程度は積載可能ですから、避難所間の横移動も容易と考えられます。
9.結論
勿論、詳細な検討はケースによって変わりますが、バイタンリングは避難所で使用するゴミ箱としては極めて優れている。 と考えます(バイタンリングメーカーの意見ですが)
避難所でのバイタンリングの存在意義は狭い保管スペースでも沢山のゴミ箱が供給できる点、セットの仕方が多様。ポリ袋を結束するのが容易な上衛生的(結束時中身に触れる可能性が少ない)避難終了後に廃棄物が残らない。(段ボール箱は使いません)
これらの点から次の機種をお勧めいたします。
90リッタータイプハンドル付き BR759H はサポートを必要としますが設置の汎用性が高い。同じ90リッターに固定治具を使って固定する(両面テープ、吸盤、ネジどめ)タイプ BR759F(両面テープまたは固定ベルト)、BR759FS(吸盤付き) 壁面の上部には 45リッタータイプ固定治具付きの BR504FS、平置きでは90リッタースタンド付き BR759S、使いやすい 45リッタースタンド付き BR504Mがお勧めです。
いずれの機種も60cm角の箱に10から25セット収納可能ですが、ハンドル用のサポートボードやスタンドは箱に入り切りませんので別置きになります。
避難所で必須の女性の生理用品廃棄ボックスは次のページでご紹介いたします。
販売サイトに飛びますと、HOMEにゴミ袋のサイズ別リストがありますので、ご希望のサイズを選んで頂きますと機種別の購入画面に入ります。尚販売サイトのHOMEでは現在のホームページに戻る事ができます。
上の左側のボックス(60cmx60cmx10cm)には10セットのバイタンリングBR759が入っています。プラスチックボード(5枚)はボードスタンドです、この箱でバイタンリングを最大30セットまで収納できます。右の写真はそのうち 5セットをボードスタンドにつけてセットしました。容量で言えばこの写真の分で450リッター分です。ボードスタンドの代わりにコンパネ(工事用のベニヤ板)を使ってもセットする事も出来ます。
避難所のゴミ箱については多くの自治体がマニュアルを作っていて規定を設けて居ます。その殆どが感染症対策としてゴミの廃棄時に中身に接触しない事を求めています。バイタンリングはこの部分に非常に適した機能を持って居ります。中身に全く接触しないで袋を閉じる事が出来ます。
その上このようなマニュアルには書いて有りませんが、マニュアルで進めている段ボール箱にポリ袋をかけたゴミ箱は一見便利ですが、繰り返し使用はあまりしないので、終了後の廃棄段ボールの処理は準備よりもずっと大変です。避難の回数が増えますと大きな避難所ですと毎回大きな段ボールの山が出来ます。
避難所のゴミ箱で使われる段ボール製のゴミ箱は雑然と置かれて、結構スペースを占領します。 バイタンリングを使って壁にサポートの板を立て掛ければ壁際にゴミ袋を集中させる事が出来ます。更に長い板をサポートにすれば、壁の前の上部空間も使用可能(下の写真を見て下さい)です。
上の写真はBR759の10セット分の部品(中段左)とBR504 10セット(中段右)を収納箱に入れたものです。10セット収納するのに60cmx60cmで高さ10cmの箱で入ります。スタンドのボードはそれとは別ですが7mmx23cmx90cmが10枚ですから7cmx 23cmx90cmです。同じ箱にバイタンリングは最大30個入れることが可能です。左上の写真はボードスタンドにBR759をセットしたものです。右上の写真はプラスチックスタンドにセットしたしたBR504です、どんな所でも立てられます。
こんな風に立木に紐で固定しても使用可能です。
簡易椅子にBR504をセットしました。
バイタンリングを使いますと、左の写真のように袋を閉じる事が内容物に全く触れずに可能です、作業も簡単です。結束の仕方は次の動画をご覧下さい。